「せどり」とは?

「せどり」とは?

  • 最近、少ない元手で「簡単に大金が稼げる副業」として、「せどり」というビジネスが盛んになっております。そして、こことかこことかこことかで、「私は月収○○○万円稼ぎました。その方法を皆さんに伝授いたします」というブログがたくさんあります。
  • では、「せどり」というのは、いったい何なのでしょうか?簡単に解説してゆきます。

せどり=転売?

  • 「せどり」というのは、Wikipedia先生によると、『同業者の中間に立って品物を取り次ぎ、その手数料を取ること。また、それを業とする人』と定義されており、狭い意味では古本用語を元にした「掘り出し物を第三者に販売して利ざやを稼ぐ」商行為を指す言葉を意味します。…というわけなので、せどり=転売と考えてもらって結構です。

せどりは「悪いこと?」

  • 例えば、平昌五輪で女子カーリングチームが休憩時間(いわゆる「もぐもぐタイム」)に食べていたお菓子がテレビ中継に映ったことにより、一気に知名度が上昇し、「それを買い占めて高く売りつけて一儲けしてやろう」と考えた輩が、商品を買い占めオークションサイトやフリマサイトに大量に出品して値段を吊り上げ暴利をむさぼっている…という行為がたびたびニュースになります。そのため、「転売=本当に欲しい人のことを考えず、暴利をむさぼる行為=悪」という風にみなされることが多いです。
  • このような行為のため、せどりを行う人(せどらーというのですが)のイメージが悪くなり、大手古本販売チェーン店や世界最大のネット通販サイトなどでは転売しても利益が出ない(出にくい)ように「価格調整」をし始めております。
  • これもWikipedia先生情報なのですが、希少価値の高い古本を扱っている古本屋にて、「転売目的」で希少な本ばかり購入する「せどらー」は業界内でも白眼視されておりますが、希少性にこだわらず、非常に多くの本を取り扱う大手リサイクルショップなどでは「せどらーが大量に買うことで長期在庫がはけてありがたい」と歓迎しております。
  • 結論から言うと、マナーやルールを守って行う「せどり」は悪いことどころか、非常に歓迎すべきことですが、欲しい人の気持ちを考えず自分が自分が儲けることしか考えない「せどり」は非難されて当然ではないでしょうか。

せどりは儲かるの?

  • 一番最初に紹介した「私は月○○○万円を稼ぎました」というブログを読んだところ、書かれた時期が2010年~2015年ころで、リサイクルショップも転売対策を立てていなかったため、それを利用して儲けていることが読んでいてわかりました。また、せどりで大儲けしたほとんどの人が古物商許可を取得しておらず、「自分が使ったものを売る場合は古物商許可は不要である」というグレーゾーンを利用して利益を出していることがわかりました。これは実際に私が古物商許可証を取得するときに、いろいろ調べたときに知ったものです。
  • 彼らは世界最大のネット通販サイト(皆さんご存知だと思いますが)に新品・中古品を出品し、それで儲けていることがわかりました。その時に「モノレート」というサイトを使って、「売れ筋」の商品をリサイクルショップなどから安く仕入れ、それを世界最大のネット通販サイトで高く売ります。仕入れ値と売値の差が大きければ大きいほど、高い利益が得られます。しかし、このようなブログを読んで感化された人たちが、同じような行動をとるため、競争が激しくなってなかなか売れにくくなっています。
  • きちんと「需要」と「時期」を読めば、大きな利益を手にすることができますが、それを読まないと在庫が積みあがるだけになります。儲けたいのなら、最初に紹介したブログをきちんと目を通し、真似してみてください。それなりに利益は出るはずです。
  • ここで注意してほしいのは、せどりで高い利益を得たいのならば、多くの資金を投入しなければなりません。これは実際にせどりで大儲けした方に私が直接電話で聞いたのですが、大きく儲けたいのならそれなりの自己資金(その人が言うには確か250万円程度)を用意し、それをもとに商品を大量に購入し、大量に売って、仕入れ額を回収したのちに利益を積み上げる…とのことです。ある程度大きなリスクをとらなければなりません。
  • また、彼らは古物の購入以外に「商品を安く入手できる独自ルート」を持っているため、それを使って利益を出していることがわかりました。

…というわけなので、これから「せどり」を始める人は

  • これからせどりで儲けたいのなら、まずは1000円~5000円程度から始め、そこで一定の利益を出すことができるようになれば、次は7000円…という風に金額をあげてゆけばよいと思います。(これも実際にせどりで大儲けした人から聞いたことです)
  • おっと、その前に。せどりを始める前に必ず古物商許可証を取得しましょう!
    その方法はこちらをご覧ください。