ビッグデータ(びっぐでーた)

ビッグデータ(びっぐでーた)

  • 文字通り「巨大なデータ」という意味で、情報通信白書では「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」という風に定義される。現時点では明確な概念は固まっていない。

    「ビッグデータ」イメージ図

  • インターネット上の文字や写真、動画データに加え、TwitterFacebookといったソーシャルメディア、スマホのGPS(Grobal Positioning System:位置情報)データ、各種センサを通じて得られたリアルタイム情報など、数百TB(テラバイト)以上の膨大な収集・蓄積する。
  • 集積したデータを分析することで、トレンドや未来予測が可能になり(?)、企業の経営戦略や意思決定および製品開発になどに応用できるといわれている。データマイニング(収集した情報を分析して、企業の経営に役立てること)やビジネス・インテリジェンス(BI)、データウェアハウス(DWH)などの手法までを含めることが多い。
  • 次に、ビッグデータを実際に活用している例を挙げる。

ビッグデータの活用法

  • 全人口を3分で分析する
    • 2013年2月13日、NTTは世界最速の「グラフデータ分析技術」を開発したと発表した。「グラフデータ」というのは人・物・場所といった多様な情報のつながりを表現できる構造のデータのこと

    • これにより、日本の人口規模(1億2千万人)のソーシャルグラフ(人と人とのつながりを表すグラフ:相関図のこと)をわずか3分で作成することが可能になったとのこと。

    • これにより、より高精度のレコメンデーションを作ることが可能になり、ビジネス特にインターネット通販での活用が期待される。
  • 株価変動と投稿内容の関係を分析
    • ソーシャルメディアのビッグデータの活用は始まったばかり。カブドットコム証券がビッグデータ活用の実践例として有名である。同社は、日本IBMと組み2011年から実証実験を開始しており、ソーシャルメディア上の情報を収集し、4万3000のキーワードで絞込み、それらの情報と株価の変動に関連性があるかどうかを分析した。今後、同社顧客への投資情報サービスとして提供する予定である。
  • スマホがカーナビに早変わり
    • トヨタ自動車は2013年6月から『テレマティクス』と呼ばれる車載装置から得られたデータを活用して道路の混雑状況や災害時の避難経路といった防災情報をリアルタイムで提供することを開始した。

Smart g-book

  • 選挙結果を正確に予測
    • 2013年の参議院議員選挙より、ネット選挙が解禁になった。そのため多くの立候補者がFacebookやブログ、TwitterやYou Tube、ニコニコ動画で政策を発表するようになった。それにより得られた「閲覧者の性別」「どのような政策に関心を示すのか」「閲覧者の年齢」「党名」「候補者名」といった様々なデータを用いて参議院選挙で各政党が得られた議席数の予想値と選挙結果との差はほとんどなかった。→http://getnews.jp/archives/384385
  • 電子お薬手帖の開発
    • 川崎市では、患者の調剤履歴をクラウドにアップし蓄積できるアプリ「電子お薬手帖」を開発し、実験を経て実用化を目指す。

ビッグデータを扱う上での課題・問題点

  • いいことばかりのように見える「ビッグデータ」の活用だが、このような問題も抱えており、それを克服しなければならない。
  • 他社へのデータ提供
    • Suica(スイカ:JRが提供している電子マネーを使って様々なサービスを受けることができるICカードのこと)のデータが日立に提供され
      「駅エリアマーケティング情報提供サービス」の開発に利用された。これを知ったSuicaユーザは「勝手に自分のデータを使われているようで気持ち悪い」と不満の声を挙げた。それを聞いたJR東日本は提供までの経緯を示したのち、謝罪するということにまで発展した。
  • 統一ルールが定められていない
    • 付加価値の高いサービスやビジネスを生み出す可能性を秘めているが、活用時のプライバシーの保護などの「統一ルール」ができていない。ゆえにデータの蓄積量が多い企業がその恩恵を受けることができ、利用者や社会には何の恩恵を得られないという危惧がある。

参考文献 東京IT新聞2月26日付第1面~2面

東京IT新聞9月10日付第1面~2面


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