「花」の構造について(詳細)
2013.05.08
カテゴリ:理科用語
「花」の構造について(詳細)
- おはようございます。オフィス・宮島です。前回「花」の種類や構造について簡単に解説いたしました。今回は、もうちょっと踏み込んで説明しようと思います。
被子植物の構造について
- 前回のブログにも登場した図ですが、今回はここに示した花の各部の機能について3行以内で説明してゆこうと思います。
- 花弁(かべん)
- 子房や胚珠などを外敵から守る
- 虫の力を使ってめしべの先に受粉させるため、虫を誘い込む
- がく(萼)
- 花弁の存在意義の1つである「子房や胚珠を外敵から守る」役割を持つ
- 花弁とがくの働きが分かれているもの、同じ働きをするもの、逆になっているものが存在する
- おしべ(雄蕊)
- 葯(やく)を支え、めしべの先に受粉させる役目を持つ
- 葯(やく)
- 受精に必要な花粉が入っている袋
- めしべ(雌蕊)
- 花粉を受け入れて、受精の仲立ちをする
- 柱頭(ちゅうとう)
- 葯から出た花粉を受け取る
- 子房(しぼう)
- 受精後、発達して果実になる
- 普段、我々が食している柿やリンゴなどはこの部分を食べている
- 胚珠(はいしゅ)
- 受精後、種子になる
- えんどう豆やインゲン豆、大豆はこれを食べている
裸子植物の構造について
- 裸子植物の構造は、被子植物に比べシンプルです。
- 花粉嚢(かふんのう:図中では葯)
- 花粉が入っている袋
- 被子植物の「葯」とまったく同じもの
- 胚珠(はいしゅ)
- 受精後、種子になる部分
- 鱗片(りんぺん)
- 胚珠や葯の保護および受粉の手助けをさせるため、虫を誘い込むもの
まとめ
- 被子植物および裸子植物の構造はこのようになっています。被子植物は裸子植物が進化したもので、植物としては「完全体」といっても過言ありません。被子植物には、裸子植物にないものがいろいろ加わっています。そこさえ押さえておけば、簡単に違いを理解することができるでしょう。