バーチャルPCを使うには?

バーチャルPCを使うには?

  • 現在のパソコンに使用されているOS(オペレーティングシステム)は、Windows 8.1です。しかし、Windows XP以前のOSで使用していたソフトウェアはWindows 8.1で動かないことがほとんどです。そんなとき、「パソコンの中にもう一台パソコンを作る」ことで以前のOSを動かすことができます。
  • 今からこの方法について解説いたします。

Hyper-Vを導入する

  • 「Hyper-V(ハイパーブイ)」というのは、Windows 7 、Windows 8およびWindows 8.1※に搭載されているバーチャルPCツールです。
    ※この機能はWindows 7 Professional・Windows 7 Ultimate、Windows 8ProおよびWindows 8.1Proにのみ搭載されています。
  • これを使うとこのようになります。

バーチャルPCでVistaを起動

  • では、導入方法を見てゆきましょう。
  • まず、Windows 8.1Proをインストールします。これを持っていない方はこちらから入手してください。
  • インストールしたら、コントロールパネルを起動します。デスクトップにアイコンがある場合は、下図に示すアイコンにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

Hyper-Vの導入①

  • そうすると、「コントロールパネル」という名前のウィンドウが表示されます。表示されたらコントロールパネルの表示を下図に示した手順に従って「カテゴリ」から「大きいアイコン」に切り替えます。

Hyper-Vの導入②

  • 表示を切り替えたら、「プログラム」というものを探し、それにマウスポインタを合わせてクリックします。

Hyper-Vの導入③

  • 画面が下図のように切り替わったら、水色と黄色の盾の形状をしたマークのついている項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

Hyper-Vの導入④

  • 「Windowsの機能」という名前のダイアログボックスが表示されるので、その中から「Hyper-V」という項目を探し、その左にある□にマウスポインタを合わせてクリックし、すべての項目にチェック(レ点)がついたことを確認してください。確認したら「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

Hyper-Vの導入⑤

  • すべてのアプリの中に「Hyper-V」という項目が追加されたことを確認してください。

Hyper-Vの導入⑥

仮想PCに領域を確保する

  • 次にOSをインストールする仮想PCの領域の確保を行います。
  • まず、すべてのアプリのから「Hyper-Vマネージャ」という項目を探し、それにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保①

  • そうすると、「Hyper-Vマネージャ」という名前のウィンドウが表示されるので、表示されたら「操作」という項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保②

  • 操作の一覧が表示されるので、表示されたら「新規」にマウスポインタを合わせます。そうすると右にもう1つポップアップメニューが表示されます。そして矢印の方向にマウスポインタを動かし、その中から「仮想マシン」という項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保③

  • 下に示す「仮想マシンの新規設定」という名前のダイアログボックスが表示されます。まずは設定に関するメッセージが表示されるので、それを読んだら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保④

  • 次に仮想マシンの名前およびOSをインストールする場所を指定します。仮想マシンの名称はインストールするOS名にするとよいでしょう。仮想マシンの名前を決定したら、OSをインストールする場所を指定します。初期状態ではWindows 8およびWindows 8.1がインストールされている場所(Cドライブ)になっていますが、それだと領域を圧迫するので、「仮想マシンを別の場所に格納する」という項目の左にある□にマウスポインタを合わせてクリックし、チェック(レ点)を付けます。そうすると、保存場所の設定項目が明るくなって設定可能になります。「参照」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックし、Dドライブ※などの場所を指定します。

領域の確保⑤

※ハードディスクの領域がCドライブのみの場合はそのまま「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックしてください。

  • すべて設定が終わったら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑥

  • 仮想マシンの世代を設定します。Windows 95~Windows 7を仮想マシンにインストールする場合は第1世代に●を付けます。64ビット版のWindows 8・Windows 8.1およびWindows Server 2012をインストールするときは第2世代に●を付けます。●を付けたら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑦

  • バーチャルPCを動かすために使用するメモリ領域を設定します。基本的には最低限の動作環境に設定します。(あまり大きくとると本体の動作に影響が出るため)
    たとえば、Windows 7 Home Premiumの場合は2ギガバイトのメモリが最低限度なので、2GB=2048MBに設定します。また、自動的に使用できるメモリの領域を変化できる「動的メモリ」を使用するため、「この仮想マシンに動的…」という項目の左にある□にマウスポインタを合わせてクリックし、チェック(レ点)を付けます。すべて設定が終わったら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑧

  • ネットワーク環境を設定します。ネットワーク環境の導入方法はこちらを参照してください。設定したら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑨

  • 仮想マシンで使用するハードディスク領域を設定します。まず、ハードディスク名を決めます。インストールするOSの名前がよいと思います。次に保存場所を決めます。場所は最初に設定した場所と同じにします。最後に使用領域を設定します。これは最低限度+10~20GBにするのがベターでしょう。すべて設定が終わったら「次へ」ボタンにマウスポインタをクリックします。

領域の確保⑩

  • OSのインストールに関する設定を行います。後でインストールするので、そのまま「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑪

  • 設定内容が表示されるので、間違いがなければ「完了」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

領域の確保⑫

  • Hyper-Vマネージャに設定した仮想マシンが追加されたことを確認してください。

領域の確保⑬

仮想マシンの起動およびOSのインストール

  • 最後は仮想マシンの起動方法と仮想マシンにOSをインストールする方法について解説いたします。

仮想マシンの起動方法

  • 設定した仮想マシンを起動するときはこのように行います。
  • まず、「Hyper-Vマネージャ」を起動します。
  • 起動したら、自分が作成した仮想マシンにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

仮想マシンの起動①

  • そうすると、このようなダイアログボックスが表示されます。

仮想マシンの起動②

  • 上に示すダイアログボックスが表示されたら、電源ボタン(赤枠部分)にマウスポインタを合わせてクリックします。

仮想マシンの起動③

  • 起動するとこのようになります。ただしOSをインストールしていない場合はこのようになります。

仮想マシンの起動④

仮想マシンのシャットダウン方法

  • 次はシャットダウンの方法について解説いたします。これを行わないと仮想マシンはずっと動くことになります。
  • シャットダウンするときは、赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。

シャットダウン①

  • クリックすると、下図に示すようなメッセージが表示されるので「シャットダウンする」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

シャットダウン②

OSのインストール

  • 仮想マシンにOSをインストールします。インストールの仕方は実機にOSをインストールする方法とまったく同じです。
    ※OSは別途用意してください。
  • まず、「Hyper-Vマネージャ」を起動します。
  • 起動したら、作成した仮想マシンにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

OSのインストール①

  • 光学ドライブにOSのDVD-ROMを挿入します。
  • 光学ドライブにOSのDVD-ROMを挿入したら、電源ボタン(赤枠部分)にマウスポインタを合わせてクリックします。

OSのインストール②

  • あとは実機にWindowsをインストールする手順と同じです。

OSのインストール③