教育問題17

高校でのiPad導入の成果はどうですか?

図44

  • 回答リクエストありがとうございます。そして回答が遅くなり申し訳ございません。
  • 実際に中学生~高校生にiPadを導入し、指導などを行ったところ…
  • 顕著に成績が伸びたケース
  • よくて現状維持、成績が下がったケース

にはっきり分かれました。

  • まず、何人かの生徒にiPadやAndroidタブレットを渡し、「質問はLINEで受け付けるので、自由に送ってきてほしい。また、自由に使って構わない」と生徒たちに言いました。
  • 顕著に成績が伸びたケースだと、曜日や時間に関係なくLINEで質問を送ってきました。私もできる限り早く(最近体力の衰えを感じ、すぐ返せなくなってきたのが悔しいです…)返していました。それを1年続けた結果、学校の先生から「この高校に進むのは不可能」といわれた学生はそこに合格し、今まで下位に低迷していた学生は進学した高校で成績上位に入ってきました。しかし、高校に入ってからつながりがなくなった一部の生徒は一気に成績が下がってしまいました。
  • よくて現状維持、成績が下がったケースでは、生徒は教育に関係のないYouTubeの動画(例えば、人気YouTuberの動画やゲーム実況動画など)や友達とのLINEばかりしており、授業に関する質問は一切してきませんでした。また、LINEで質問してきても「先生何歳?」などという、まったく授業と関係ない質問ばかりしてきました。また、アプリをインストールしても、ゲームばかりでした。
  • さらに、タブレットを放り投げて壊す…ということもありました。

◇◇◇

  • 「直接顔を合わせないから、質問するのは簡単だろう」と思っていましたが、私に面と向かって質問できない子は、顔が見えないLINEなどのSNSを使っても質問できない…ということが判明しました。また、結構長文を書くので、長文を読むことに慣れていないと「めんどくさい」といって読むのをやめてしまう…というのもありました。
  • これより、タブレットを使って授業する前に、必ず先生など、年の離れた親以外の「年長者」たちと会話ができるように指導・訓練しておく必要があります。
  • そうしなければ、どんなに素晴らしい機能を持っているタブレットを渡しても、宝の持ち腐れになってしまいます。
  • これが実際に中高生を指導して得られた結果です。