教育問題14
日本人留学者数は年々減っている理由は何でしょうか。 国内大学の国際化によって
海外留学の 必要性がなくなっているのでしょうか?
- 私はひとり親家庭のお子さんたちを対象とした学習支援ボランティア事業に携わっておりますが、私よりはるかに頭の良く、語学力のある学生が何人もおります。
- 彼らに「将来海外に留学したいか」と聞いたところ、大半の学生は「留学したくない」と答えていました。
- なぜこのように答えたのかをじっくり掘り下げて聞いてみたところ…
…という理由でした。
- 日本ほど食べ物がおいしく安全で居心地の良い国はない
- 違う価値観・文化を持つ人が大勢いる海外で自分の意見をぶつける自信がない
- 英語が嫌いだから
- 私が住んでいる富山県は、私が学生だった頃より多くの外国人がお店などで見かけるようになりましたが、小学校・中学校という義務教育機関では外国人を見かけることは非常にまれです。
- 若いころより違う価値観・文化を持った人たちと交流した経験がないため、外国人=怖いという固定観念を持ってしまい、さらに日本の「痒い所に手が届く」過剰サービスに慣れてしまっているため、必要最低限のサービスが主流の海外では「サービスが悪い」と感じてしまうことが多いです。その結果「海外は日本より遅れている」と感じてより内向き志向になってしまうのではないでしょうか。
- 内向き志向に一役買ったのがここ2~3年前に流行した「日本のここがすごい!」という番組ではないでしょうか。これを真に受けて「やはり日本はすごいから海外に出てゆく必要はない」とより強く考えるようになったのだと思います。
- 留学する機会があるのならば、ぜひその機会を活用して海外に出てゆくべきです。そのような機会は簡単に得られるものではありません。確かに、日本とは全く違うので躊躇すると思いますが、そこを乗り越えて海外に出て、様々な価値観を持つ人達と交流することで人脈が広がり人格に磨きがかかると思います。