勉強お悩み相談6

数学に苦手意識を持つ原因は何ですか?どうすれば克服できますか?

図44

  • 私なりに数学に苦手意識を持つ原因を探ってみました。

①計算がめんどくさい

②数学独特の言い回し(例えば、「数学的帰納法で証明せよ」といったもの)がわからない

③「解き方」さえ覚えれば絶対できる…と思い込んでテストに臨んでも結果が反映されない

④②より、長文問題を見ると\(^o^)/オワタとなってしまい、その場でフリーズする…など

…ですね。

  • これを踏まえたうえで、自身の経験を踏まえて自分なりに考えた解決方法を述べてゆきます。

①について

  • ①は、「計算式が長くなれば長くなるほど、計算はめんどくさくなる」ということをしっかり言っておかなければなりません。また、計算力をつけるには地味に簡単な計算問題を解き続け、「基礎力」をつけなければなりません。そこから応用問題に取り組みます。そうすることで、「ここはこの方法を使えばいいのだ」ということがわかるようになります。また、筆算などを組み合わせて使い「トータルの手間は変わらないけどミスが少なくなる方法」を学ばせ、体にしみこませます。

②について

  • ②はまず、教科書に書いてある用語の「定義」を頭に入れておかなければなりません。例えば「対偶」というのは、「命題の否定の逆」と定義されています。数学が嫌いな状態でいきなり数学の本を読むと「拒絶反応」を起こすので、まずは好きな本を通じて読書する習慣をつけ、読解力を高めてください。

③について

  • ③は数学嫌いの子に多くみられる特徴です。「学校で課された課題を解くのがメンドイ」から、解答を丸写しし、そこから覚えようとします。まず、この行為は「文字を書き写すだけの作業」である…ということを指導してください。
  • できなくてもいいので、今ある知識を総動員させて問題を1問だけ学生自らの手で解かせてください。(ここで「なんでできないの?」と絶対言ってはいけません!)その時、必ずどこかで手が止まる瞬間ができます。そこで生徒の手をいったん止めさせ、そこから解説を行います。問題の最初で手が止まったときは、実際にその問題をどういう考えのもとで解いているから最初から見せてください。(ここで自分自身が間違えるとなおいいです。指導者でも間違えるから、生徒が間違って問題ない…ということを自分自身の失敗を見せて習得させてください)
  • そのあとに(2)の問題を解かせてください。(3)は(1)と(2)のパターンとは異なるものなので、先ほど述べた手順で問題を解かせます。

④について

  • ④は②で述べた用語の定義の意味を述べながら、問題文がどのような意味なのか、何を求めているのかをかみ砕いで説明してあげてください。そうすれば学生が「何をすればいいのか」がわかり、問題を解くための方向性がある程度見えてくるようになると思います。
    あとはこれを根気よく繰り返してゆけば、数学嫌いは克服できると思います。

最後に

  • 最後に。数学嫌いを克服するには「復習」と「反復練習」が「最高の近道」であることを最初に生徒に言い聞かせ、理解させてください。このとき、学生がじっくり本を読むことができる、長時間集中して絵が描ける…ということができることがわかっている場合、「それができる忍耐力と集中力があるのだから、数学も同じだよ」といってください。
  • さらに、実際にどのように「数学」が使われているかというのも話してあげるとよいでしょう。そして、実際に数学を駆使してアニメの絵や画像をアニメーションさせるとよいです。