情報システムの構成(じょうほうしすてむのこうせい)

情報システムの構成(じょうほうしすてむのこうせい)

  • 代表的な情報システムの構成には、次のようなものがある。
  • デュアルシステム
    • 同じ構成を持つ2組のシステムが同一の処理を行い、処理結果に誤りがないかをチェックしながら処理を行うシステムのこと。

      デュアルシステム模式図

    • 障害が発生した場合、障害が発生したシステムを切り離してもう1つのシステムで処理を行う。

  • デュプレックスシステム
    • システムを2組用意して、一方を主系(処理を行う)に、もう一方を従系(故障時に使う)として使用する。通常は主系にて処理を行うが、障害発生時は主系で行っている処理を従系に行わせて処理を継続する。
    • タイプによって、2つに分けることができる。
      • コールドスタンバイ
        主系はリアルタイム処理(データが入力されたら即時に処理を行う)を行い、従系はバッチ処理(データがある程度たまったら処理を行う)処理を行う。平時は従系の資源を活用することができるが、主系で障害が発生した場合は従系の処理をすべて停止しなければならないため、切り替えに時間がかかる。

        コールドスタンバイ

      • ホットスタンバイ
        従系を主系と常に同じ状態で待機させる。障害が起きた時、従系では別の処理を行っていないため、速やかに切り替えることができる。これは銀行のオンラインシステムといったシステムの中断が許されないものに使用される。

        ホットスタンバイ

参考文献 FOM株式会社,よくわかるマスターITパスポート試験,FOM出版,2012,p260-p261


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