複合システムの稼働率(ふくごうしすてむのかどうりつ)

複合システムの稼働率(ふくごうしすてむのかどうりつ)

  • 複数のコンピュータや機器で構成されているシステムを次のように分類する
    • 直列システム
      システムを構成している装置がすべて稼働しているときのみ、稼働するシステムのこと。装置が1つでも故障した場合、稼働しない。(下図参照)

    • ITパスポートの試験問題では、「どちらの処理装置も正常に稼働しなければこのシステムは稼働しない」といった表現で書かれる。

      直列システム

      • この場合、稼働率は次のようにして求める。

        稼働率=装置1の稼働率X×装置2の稼働率Y

      • 横軸に装置1の稼働率、縦軸に装置2の稼働率を取ると、このようなグラフになる。(下図参照)

        直列システム全体の稼働率

      • これからもわかるように、どちらか一方のシステムの稼働率が高くても、もう一方が低ければ、全体の稼働率は低くなる。

    • 並列システム
      どれか1つの装置が稼働していれば、稼働するようなシステムのこと。構成しているすべての装置が故障しない限り、稼働し続ける。(下図参照)

    • ITパスポートの試験問題では、「どちらがの処理装置が正常に稼働しなくてもこのシステムは稼働する」といった表現で書かれてる。

      並列システム

      • この場合、稼働率は次のようにして求める。

        稼働率=1-(1-装置1の稼働率X)×(1-装置2の稼働率Y)

      • 横軸に装置1の稼働率、縦軸に装置2の稼働率を取ると、このようなグラフになる。(下図参照)
        並列システム全体の稼働率
      • これからもわかるように、装置1の稼働率がゼロであっても、装置2の稼働率がゼロでない場合、システム全体の稼働率は装置2の稼働率を下回ることがない。

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