タグチメソッド(たぐちめそっど)
タグチメソッド(たぐちめそっど)
- 田口玄一氏が創始した学問「品質工学」の英語名。普通の学校ではまずお目にかかることがない学問の1つ。
- この学問は「少ない実験回数ですべての因子の組み合わせの実験を行い、どの因子が実験結果に大きな影響を及ぼしているのか」を見つけ出すための手法をまとめたものである。実際に「紙飛行機の神様」といわれる人とエンジニアチームで紙飛行機を作って飛行距離を競ったところ、品質工学を導入して作成した紙飛行機が「紙飛行機の神様」が作った紙飛行機を大きく超えてしまったというエピソードがある。
学問の概要
- 統計学では「得られたデータより、データのばらつきを調べてその傾向を予測し、その結果を製品開発などに反映させる」が、品質工学ではそのようなことをせず、データのばらつきを生じない対策を立てる方法および少ない回数で効率よく実験する方法からアプローチして製品の品質を高めてゆくというものである。
オフライン品質工学
- これは研究段階および製品開発段階でより良い技術とか製品を開発するものである。
オンライン品質工学
- 製造現場でできるだけ無駄のない効率の良い管理方法を考えるものである。
直交表
- 品質工学でデータを取るときに使用されるのが直交表である。このようなものであり、下に示したL18直交表を使用すれば、18回の実験ですべての組み合わせの実験ができてしまうのである。
画像引用元 東芝エンジニアリング株式会社ホームページ
- ちなみにこれはすでにJIS(日本工業規格)規格化されている。(JIS Z8108)
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