富山商船高等専門学校(とやましょうせんこうとうせんもんがっこう)

富山商船高等専門学校(とやましょうせんこうとうせんもんがっこう)

  • 富山県射水市海老江練合にある学校。略称は「商船高専」、「富山商船」、「商船」。
  • 現在は、富山工業高等専門学校と合併し、富山高等専門学校射水キャンパスとなった。略称は「高専射水」。
  • キャンパスから歩いて5分ほどで海岸(通称練合ビーチ)に着く。

練合ビーチ

  • 私が在籍していた当時は商船学科(卒業まで5年6か月)、電子制御工学科、情報工学科、国際流通学科(それぞれ卒業まで5年)の4つの学科が存在した。
  • 現在は高度再編により電子情報工学科、国際ビジネス学科、商船学科の3つと専攻科(卒業まで2年)に統合された。
  • 「若潮丸」という実習船を所有している。(下図参照)

若潮丸

  • 2015年4月より新しい臨海実習場が使用可能になる。

新・臨界実習場

  • 次に、授業や進路について述べる
  1. 授業について
    • 学期は前期・後期の2学期制。1年から4年までは前後期中間・期末テストがある。しかし5年生および専攻科は(?)前後期末テストのみである。最近は3年になると、数学と物理に関して「学習到達度試験」を受ける。

    • 授業は1コマ(1時限)90分で1日3~4コマ行う。1年次から専門科目が楔状に入り込むため、最初は戸惑うが学年を重ねてゆくと、専門教科に対するアレルギーがすっかりなくなってしまう。

    • 高専5年生、専攻科の学生は卒業研究が課せられ、2月終わりに卒研発表を行う。卒業するとそれぞれ準学士、学士の学位が与えられる。

    • 工学系の学部に入学したい場合は、理科と数学を重点的に勉強しておくこと。なぜなら学年が上がるにつれて
      • 理科⇒化学・物理→工業力学→材料力学・応用物理→流体力学・熱力学→電磁気学・システム工学・パワーエレクトロニクス…と変化してゆき
      • 数学⇒解析・代数幾何→微分積分・線形代数→偏微分・重積分・確率統計→応用数学(日本語)→応用数学(英語)…と変化してゆくためである。

    • 国際流通学科(国際ビジネス学科)に入学したい場合は、とにかく英語の力と公民の力を可能な限り高めておくこと。
      • なぜなら英語の授業が入学時から大学1年並みのレベルであるから。それに第二外国語(いくつかある中から選択可能)、流通経済について5年かけて学ぶためである。

  2. 進路について
    • 上記のように、5年で卒業すると短大卒扱い、7年で卒業(専攻科修了)すると、大卒扱いになるため、国公立大学・大学院への編入が多い。ただし、5年で卒業し東大等「旧帝大」に編入すると、3年次編入ではなく2年次編入になるので、注意が必要。

    • また、高専3年修了時に進路変更することも可能。この場合は高卒扱いになる。(これはやってほしくない!!)

  3. 年中行事について
    • 毎年夏休み開始前にカッターレース大会が開催される。学園祭「北斗祭」が3年に1度開催※される。そのため、入学した年次によっては在学中1回しか体験できない場合もある。
      ※富山工業高等専門学校と合併後は2年に1回(本郷と射水で交互に行う)となった。

    • 前期・後期中間テスト終了後、学内対抗球技大会が開催される。
      種目は、バレーボール、バスケットボール、ソフトボール、サッカーの四種。原則全員参加である。

    • 高専4年時に県内および県外会社見学がある。終了後レポート提出が義務付けられている。

    • 卒業時に成績優秀者および5年間皆勤・精勤者は校長から特別表彰を受ける。

  4. その他
    • 学生寮があり、県外出身者が多いのも特徴。3年に進級すると留学生が入ってくる。

    • 1年~3年までは制服着用、4年以上は私服で通学できる。

    • 商船学科の場合、5年の半ばで遠洋航海に出る。1つ上の先輩に聞いた話だが、北回り(ヨーロッパ経由)コースと南回り(ハワイ経由)コースがある。

    • 卒業と同時に終身会員の富山商船同窓会(現在は北斗会)に加入し、毎年1回会員報が自宅に送付される。

    • 元海上保安官の一色正春氏もここ出身である。


富山高専射水キャンパス(旧・富山商船高等専門学校)ホームページ

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