通知領域から不要なソフトのアイコンを消すには?

通知領域から不要なソフトのアイコンを消す

  • Windows 7以降、一度インストールしたソフトの再設定の手間を省くため、過去にインストールしたソフトウェアの設定を残すようになっています。しかし、これが思わぬトラブルを引き起こしています。たとえば、「ウィルス対策ソフトを装ったウィルス」として悪評高いAdvanced System Protector(アドバンスド・システム・プロテクタ)は強制アンインストールを行っても設定が残ってしまいます。(下図参照)もし、何らかの原因でAdvanced System Protectorが再び入り込んだとき、このシステムを悪用してウィルスやスパイウェアを大量に送り込んでくる恐れがあります。

アンインストールしても設定は残る

  • これでは、ノートンアンチウィルスやカスペルスキーアンチウィルスといったウィルス対策ソフトを使っても通り抜けてしまいます。ちなみにこういうのを「バックドア」といいます。
  • こういうバックドアを使った侵入を防ぐために怪しいソフトをインストールしたときは、アンインストールした後こういうところもチェックしておきましょう!
  • では、Windows 7およびWindows 8での初期化方法について解説いたします。

Windows 7の場合

  • Windows 7の場合は、このように行います。
  • まず、タスクバーにある「▲」にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化1@Win7

  • そうすると、隠れているインジケータ(裏で動いているプログラム)の一覧が表示されるので、その中にある「カスタマイズ」という項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化2@Win7

  • 下図に示すダイアログボックスが表示されるので、その中にアンインストールしたソフトウェアのアイコンがあることを確認してください。

通知領域の初期化3@Win7

  • 確認が終わったら、キーボードの「Windows」ボタンを押しながら「R」ボタンを押します。

通知領域の初期化4@Win7

  • そうすると、「ファイル名を指定して実行」という名前のダイアログボックスが表示されるので、「名前」の欄にregeditと入力します。入力したのち、「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化5@Win7

  • 「レジストリエディター」という名前のウィンドウが表示されます。

通知領域の初期化6@Win7

  • ウィンドウが表示されたら、次の手順に従って移動します。まず、「HKEY_CURRENT_USER」フォルダにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化7@Win7

  • そうすると、HKEY_CURRENT_USERの中身が表示されます。表示されたら、その中から「Software」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化8@Win7

  • Softwareの中身が表示されたら、その中から「Classes」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化9@Win7

  • Classesの中身が表示されたら、その中から「Local Settings」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化10@Win7

  • Local Settingsの中身が表示されたら、その中から「Software※」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。
    ※最初に登場した「Software」とは別物です!

通知領域の初期化11@Win7

  • Softwareの中身が表示されたら、その中から「Microsoft」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化12@Win7

  • Microsoftの中身が表示されたら、その中から「Windows」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化13@Win7

  • Windowsの中身が表示されたら、その中から「CurrentVersion」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

通知領域の初期化14@Win7

  • CurrentVersionの中身が表示されたら、その中から「TrayNortify」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてクリックします。そうすると、TrayNortifyフォルダの中身が表示されます。表示されたことを確認したら、次の3つにCTRLキーを押しながらマウスポインタを合わせてクリックします。
    • IconStreams
    • PastIconStreams
    • PromotedIconCache

通知領域の初期化15@Win7

  • 上に示した3つのファイルが青く反転したことを確認したら、キーボードにある「Del」キーを押します。

通知領域の初期化16@Win7

  • Delキーを押すと、次に示す警告メッセージが表示されるので、「はい」にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化17@Win7

  • 削除が終わったら、「レジストリエディター」ウィンドウの右上にある「×」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックし、ウィンドウを閉じます。閉じたらパソコンを再起動します。

Windows 8の場合

  • Windows 8およびWindows 8.1の場合、前半はWindows 7と同じですが、後半から変わります。
  • まず、タスクバーにある「▲」にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化1@Win8

  • そうすると、隠れているインジケータの一覧が表示されるので、その中にある「カスタマイズ」という項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化2@Win8

  • 「通知領域アイコン」ウィンドウが表示されるので、その中に不要なソフトのアイコンが表示されていることを確認してください。

通知領域の初期化3@Win8

  • 確認したら、キーボードの「Windowsボタン」を押します。

通知領域の初期化4@Win8

  • スタートスクリーンが表示されたら、「CTRL」キーを押しながら「Tab」キーを押します。Windows 8.1の場合は、マウスポインタをスタートスクリーンの下のほうに合わせると「↓」ボタンが表示されるので、そこにマウスポインタを合わせてクリックします。
    • Windows 8の場合

      スタートスクリーンが表示されたら

      arrow272.png

      CTRLキーを押しながらTabを押す

      arrow274.png

      すべてのアプリが表示される

    • Windows 8.1の場合

      スタートスクリーンが表示されたら

      arrow272.png

      すべてのアプリが表示される

  • すべてのアプリが表示されたら、その中から「コマンドプロンプト」を探し、そこにマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化5@Win8

  • 「コマンドプロンプト」ダイアログボックスが表示されたら、このサイトよりこの文章をドラッグしてコピーします。

setlocal
set KEY=HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\TrayNotify

reg delete "%KEY%" /f /v IconStreams
reg delete "%KEY%" /f /v PastIconsStream
reg delete "%KEY%" /f /v PromotedIconCache
taskkill /F /IM explorer.exe
start explorer.exe

  • コマンドプロンプトにコピーするときは、下図に示すように、まず点滅するカーソル付近にマウスポインタを合わせて右クリックします。そうすると、ポップアップメニューが表示されるので、その中から「貼り付け」にマウスポインタを合わせてクリックします。

コマンドプロンプトにコピーする①

arrow272.png

コマンドプロンプトにコピーする②

  • コピーすると、レジストリの削除が行われ、背景が真っ暗になります。そうなったことを確認して「Enter」キーを押します。この操作を2~3回繰り返します。
  • パソコンの再起動を行います。

Windows XP / Windows Vistaの場合

  • そうすると、下図に示すようなダイアログボックスが表示されます。表示されたら「カスタマイズ」ボタン(赤枠①)にマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化1@Win XP通知領域の初期化1@Win Vista

  • クリックすると、下図に示すダイアログボックスが表示されます。

通知領域の初期化2@Win XP通知領域の初期化2@Win Vista

  • まず、現在の項目(赤枠①)および過去の項目(赤枠②)内に「Advanced System Protector」のアイコンがないことを確認してください。確認したら、タスクバーに表示させたいアイコンの「動作」(赤枠③)にマウスポインタを合わせてクリックしてください。そうすすると、「アクティブでなとき非表示」「常に非表示」「常に表示」の3つのリストが表示されるので、その中から「アクティブでなとき非表示」または「常に表示」を選択してください。

この方法でうまくいかなかった場合は…

  • 先ほど紹介した方法でうまくいかなかった場合は、次の方法を試してみてください。
  • キーボードの「Windows」ボタンを押しながら「R」ボタンを押します。

通知領域の初期化4@Win7

  • そうすると、「ファイル名を指定して実行」という名前のダイアログボックスが表示されるので、「名前」の欄にregeditと入力します。入力したのち、「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
  • そうすると、「ファイル名を指定して実行」という名前のダイアログボックスが表示されるので、「名前」の欄にregeditと入力します。入力したのち、「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。

通知領域の初期化5@Win7

  • 「レジストリエディター」という名前のウィンドウが表示されます。

それでもダメなときは①

  • ウィンドウが表示されたら、次の手順に従って移動します。まず、「HKEY_CLASSES_ROOT」フォルダにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは②

  • そうすると、HKEY_CLASSES_ROOTの中身が表示されます。表示されたら、その中から「Local Settings」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは③

  • Local Settingsの中身が表示されたら、その中から「Software」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは④

  • Classesの中身が表示されたら、その中から「Microsoft」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは⑤

  • Microsoftの中身が表示されたら、その中から「CurrentVersion」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは⑥

  • Microsoftの中身が表示されたら、その中から「TrayNotify」というものを探し、そこにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。

それでもダメなときは⑦

  • ダブルクリックすると、そのフォルダの中身が表示されるので、赤枠部分にそれぞれマウスポインタを合わせて右クリックします。

それでもダメなときは⑧

  • そうすると、ポップアップメニューが表示されるので、その中から「名前の変更」という項目にマウスポインタを合わせてクリックします。

それでもダメなときは⑨

  • そうすると、下図に示す状態になるので、①~③の項目を確認してください。

それでもダメなときは⑩

  • 確認したら、下図に示す手順に従ってIconStreamsおよびPastIconStreamsの名前を変更してください。

画像の説明

  • 終わったら再起動してください。これで完了です。