その他の質問8

著しく腐敗した社会から腐敗を無くすにはどうすればいいですか?

図44

  • まず一言。腐敗を完全になくすことは不可能です。ただし可能な限り減らすことはできると思います。
  • 腐敗しきった社会から腐敗をなくすには…
    • 一旦その中に入り、力を蓄え内部から変えてゆく。いわゆる「改革」
    • 外から力を用いて無理やり変える。いわゆる「革命」
    の2通りが考えられます。
  • 1番目の方法は、実際に多くの組織で行われている方法です。例えば新入社員が「私は会社の売上を倍増させるためにこのようなプランを作りました」といって上司にそれを提出しても「まあ、見ておくよ」といわれそのままたなざらしにされてしまうことがほとんどです。
  • しかし、ある程度経験を積み、役職が上がってくるとある領域においては一定の権限を行使することができるようになります。それを使って若いころから温めていたプランを実際に動かしてみて、その都度修正を加えて結果を残すことに成功すれば、上からお声がかかり、取締役といったより強い権限を行使できる立場になります。
  • このようにして自分の意見が通りやすい立場にたってから、思う存分腐敗撲滅運動を行えばよいでしょう。

  • 2番目の方法は、非常にリスクが高い方法です。この方法も2通りあります
    • 同士を募り、一定規模になったところでクーデターを起こす
    • 外から「敵」を引き込み、抵抗勢力および既得権益をすべて打破する
  • 最初の方法は、1番目の方法とよく似ていますが、面と向かって「敵」と対峙するため、勝てばすべてを手にすることができる一方、負けるとすべてを失ってしまいます。同士を募るもの慎重に行わなければなりません。土壇場で裏切ってすべて台無しになった…というケースが歴史をひも解くと多々あります。
  • 2番目の方法が最も危険な方法です。自分自身が「獅子身中の虫」となって「敵」を引き込み、抵抗勢力をすべて倒します。成功しても「組織を売ったやつ」とか「裏切者」などの陰口をずーっとたたかれ続けることになります。また、引き込んだ「敵」により「用無し」となった自分が処断(会社を追われる、など)される危険性があります。
  • 組織から腐敗を一掃したいのなら、長い時間をかけて権限を行使できる立場になり、それから腐敗撲滅を開始しましょう!
  • 改革に関しては歴史から学ぶことは多いので、しっかり歴史の本を読みましょう。そしてそれを吸収し、自分のものにしましょう。