人生お悩み相談12

忘れちゃいけないと思うことはどんな事ですか?

図44

  • 私の38年間の経験を通じて忘れてはいけないことは…
  • 人間はみな助け合って生きていること。一人では生きてゆけない
  • いくつになっても学ぶ姿勢を失ってはいけない
  • 物を大切に扱うこと

…の3つではないでしょうか。

  • 1番目ですが、私が若いころ(20代~30代前半)は、「俺は自分一人で生きてゆく」と思いあがっておりました。32になり会社を興し、経営してみると、いかに多くの人によって自分が支えられているのかを痛感いたしました。この時初めて「自分はひとりで生きてゆけない」ちっぽけな存在であることを身につまされました。
  • 子供たちを指導する機会に恵まれ、多くの子供たちと接してきましたが。子供たちは「俺(私)は誰の助けも借りず一人で生きてゆくもん」とよく口にしています。そのようなことを口にする子供にかつての自分の姿を投影しながら、「人間はひとりで生きてゆくことはできない存在だから、わがままを言って周りを困らせないように」と諭しています。(なかなか聞き入れてくれませんが)
  • 2番目ですが、多くの子供たちと接することと同時に多くの親御さんたちとも接する機会にも恵まれました。彼らは子供たちを守るため、そして立派に成長させて社会に役立つ人間するため一生懸命試行錯誤しながら日々仕事に打ち込んでいます。また、多くの子供たちからも、最近の流行、学校の様子など様々なことを学びました。何事も積極的に学ぶ姿勢を持っている親御さんとそのお子さんたちは、私よりしっかりしています。私もその点を見習い、日々の仕事に反映させなければならないな…と思うからです。

  • 3番目ですが、子供たちの動作を見て非常に気になった点です。私も子供のころは物を乱暴に扱っておりました。しかし、社会人になり自分で稼いだお金でモノを買い使うと、愛着が出て手放せなくなります。だから壊れても修理して最後まで使うため、私の筆箱の中には20年前のシャーペンなどが普通に入っております。
  • 子供たちは私の筆箱の中にあるシャーペンが珍しいのか、よく「貸して」といってきます。その時の扱いが非常に雑、例えば投げたり、足で拾ったり…という具合です。このようなことをしたときは厳しく叱ると同時に「丹精込めてものを作ってくれた人に感謝してほしい」と一言告げています。
  • ものを作ってくれる人がいるから、私たちは豊かな生活を営むことができる…ということを忘れてはいけません。モノがあふれている現在だからこそ、しっかりとかみしめなければいけない言葉だと思います。