教育問題15

大学の研究や授業プログラムを企業や社会のニーズに合わせれば、

即戦力のある学生が増えると思いますが、どうすれば大学の意識を変えることが出来ますか?

理系だけでなく文系も含みます。

図44

  • この質問ですが、今から約20年前の志野靖史氏の漫画「内閣総理大臣織田信長」にあったテーマですね。
  • そこで述べられている志野氏の回答は…「各大学を企業の下請けにする」というものでした。これは極端なものなので、現在だと賛否両論どころか非難ごうごうのレベルだと思います。しかし、私自身はこの回答は気に入っています。
  • 志野氏の案だと企業にかかる負担が大きすぎるので、私が長岡技術科学大学在籍時に大学院進学者全員に課せられていた半年間の実務訓練が良いと思います。
  • 大学で行われているインターンシップは長くて1か月程度と非常に短です。
    一介の社員として同じスケジュール(残業は大学の規定でできなかったが、出勤および退勤時刻は社員と全く同じ)をこなし、寮で生活する場合は同じ釜の飯を食い、現場の人、開発の人、営業の人と一緒に仕事し、給料をもらい仕事に対し責任を負う…という社会人としての仕事の流れを知るには半年以上1年程度必要だと思います。(少額ですが、実際に会社から給料をもらっていました)
  • これでようやく社会人としての基礎の基礎ができると思います。あとは自分が進みたい分野(大体実務訓練で方向性がある程度決まるので、その延長線上にある企業に就職すると思います)へスムーズに進むことができると思います。
  • 私がこれ(長期の実務訓練)がやりたくてブランド力のある金沢大学を蹴って長岡技術科学大学を選んだのです。