勉強お悩み相談5

初等教育において、掛け算の順序は強制されるべきでしょうか?

  • Twitterでも定期的に話題になる問題の1つです

例えば算数の試験で「6人のこどもに、1人4こずつみかんをあたえたい。みかんはいくつあればよいでしょうか。」の回答を 6x4=24 と求めても、4x6=24 と求めても数学的には同等ですが、どちらか片方のみを正解とし、もう一方を不正解とすべきでしょうか?

図44

  • 実際に小学生・中学生を指導しています。学生がテストの問題を持ってきて、「なんで答えがあっているのに×がつくのはなんで?」とよく言われます。(特に小学校は回答を出すまでの過程に「授業で習っていない」ことが1つでも入っていると×がつくくらいシビアです)

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  • その原因を生徒が板書したノートなどをもとに調べてゆくと…算数および数学の先生は「俺が授業中に書いた方法でちゃんと解いているか」という何とも理不尽な採点基準で採点していることが多かったです。
  • だから、もし今回のような問題の場合、このように書くと、先生は「ぐぬぬ」となって嫌々ながら〇をつけてくれると思います。

問題より、子供1名に渡すミカンは4個です。だから現在子供が6人いるので4×6=24または6×4=24個必要です。

…という具合です。

  • 多分、子供たちは指導しない限りこのように書かないはずなので、×がついた場合は今言ったことを解説してあげて、「全然間違っていないよ。あっているよ」といって励ましたうえで、「学校のテストで点が欲しい場合は、先生が『授業中に板書したとおり』に書くといいよ」と言ってあげるとよいでしょう。
  • あと、数学的に4×6と6×4の意味は同じですが、式を立てる際、4×6と6×4は大きく異なるので、そこだけはきちんと説明しないといけません。