教育格差がここまで広がっているとは…

教育格差がここまで広がっているとは…

  • 皆さんおはようございます。オフィス・宮島です。最近は中間テストの解説を書いていたため、ブログを更新することができませんでした。久しぶりのブログ更新です。
  • 非常に気になるニュースがあったので、皆さんに紹介したいと思います。

道具が買えなくて部活を辞める・・・「家が貧しいから」と言えない日本の子どもたち

将来の日本社会をになう子どもと若者の「教育」について考えるシンポジウムが10月18日、東京都内で開かれた。教育や福祉の専門家によるディスカッションでメインテーマとなったのは、貧困家庭の子どもたちの教育問題だ。登壇した社会学者の宮本みち子さんは「子ども自身は『家が貧しい』とは絶対に言えない」「周りの大人が子どもの貧困にアンテナを張ろう」と呼びかけた。

●「家が貧しい」と子どもは言えない

「内閣府からは、日本の子どもたちの6人に1人が貧困の状態にあるというデータが発表されています。また、家族からも学校からも職場からもこぼれ落ちて、困っていても相談する人がいない『社会的孤立』の状態にある人も、2000年代から急速に増えてきました」

放送大学副学長で、子どもや若者の問題にくわしい宮本さんは、このように話を始めた。

「子どもの貧困が増えていると言うと、アフリカなどの飢餓でやせ細った子どもを思い浮かべて、『そんな子どもがどこにいるんだ?』と反論する人がいます。しかし、現代日本における貧困は、アフリカのそれとは違います。

たとえば、家にお金がなくて部活の道具が買えずに、部活を辞めてしまう子がいるとしましょう。でも、子ども自身は『家が貧しいから』とは絶対に言わず、黙って辞めてしまいます。

そのため先生も友達も、その子がなぜ辞めたのか分からず、『あの子は根性がない』『努力が足りない』と受け止めるわけです。でも、その子の背景を調べれば、ただちに貧困状態にあることがわかる。そんな状態が今、日本で見られる貧困です」

社会で普通だとされている生活がおくれない経済状態は、「相対的貧困」と呼ばれている。日本の子ども6人に1人が、そんな状態にあるというのだ。(以下略)

  • 現在、私はひとり親の子供の教育支援ボランティアに参加しています。ある日、指導している親御さん(その子の祖母)から、「3人で稼いでやっとだから、とても塾や習い事をさせてやる余裕はない」と、私の前で辛そうに話しておりました。私の調査ですが、富山県の某進学塾の年間費用は約65万円(弊社による調査)に達します。デフレや消費税増税によって物価高になり、家計への負担は今まで以上に大きくなっております。これからの時代は、お金のある家庭だけが「いい」教育を受けることができ、お金のない貧しい家庭は「いい」教育を受けられないため、貧困から抜け出すことができなくなる、いわゆる「階層化」が起き始めるでしょう。
  • 今月初め、私の兄が実家に帰省していました。その時、彼は「俺の年収は父親を超えた」と自慢げに話していました。これを聞いて、彼には死別といった本人に何の責任もないにも拘わらず片親になってしまい生活に困窮せざるを得なくなった人たちの気持ちがわからないのだと思います。現にこんな話がありました。私が指導している生徒で、テストが近づいたため「補習をしてほしい」と生徒自らが申し出ました。しかし、本当にわずかなお金を都合することができなかったため、「すいません、今回の話はなかったことにしてください」と断りました。このようなことが富山県でも起きているのです。
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先日、「漫画家になりたい」という教え子にパソコン(と言っても型落ちの中古品を修理したものですが)をプレゼントしてあげたところ、非常に目を輝かせて喜んでいました。さっそくパソコンを立ち上げて一生懸命絵を書こうと練習していました。このようなきっかけを我々大人たちが作ってあげれば、貧しい家庭に生まれても必ず貧困から脱出することができるでしょう。

  • 最後に一言。しっかり練習して漫画家になってください。

本日はここまでとします。ご清聴ありがとうございました。

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