細胞の再生 ~切っても再生するプラナリア~

細胞の再生 ~切っても再生するプラナリア~

  • 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回は細胞の再生について話をしようと思います。
  • 皆さんはこの生き物をご存知でしょうか?

プラナリア

  • この生物は「プラナリア」という生物で、体を切っても再生することができるという特性を持っています。
  • たとえば、写真のように上半身と下半身を分割します。

Cut off your head

  • しばらくすると…頭より遠いところではしっぽが再生し、頭が近いところには頭が再生して「2匹」のプラナリアになります。

プラナリアの再生

  • なぜこのようなことが起こるのかというと、プラナリアの全体の10%に及ぶ細胞が「幹細胞(かんさいぼう)」と呼ばれる優れた分裂能力を持った細胞でできており、さらにそれが体のどの細胞にも分化できる能力を持っているからです。このような高機能の細胞が全身に存在しているため、非常に高い再生能力を持つのです。

人に応用できないの?

  • 現在、小保方博士が「捏造」したとされるSTAP細胞もプラナリアの「再生能力」を人間にもできないか…ということ前提に研究が進められていました。(現在は小保方博士が検証実験を行っている)
  • ヒトの体はプラナリアよりはるかに複雑な作りになっているため、プラナリアのような「指1本落としても即再生する」という非常に高い再生能力を得ることができません。しかし、ある特定の臓器や部位の筋肉を培養して、体に埋めて再生させることはできるようになりました。それがES細胞やiPS細胞と呼ばれる「万能細胞」と呼ばれるものです。
  • さらに進めば、いずれ事故や病気で体の一部を失ったりしても塗り薬を塗ってしばらく待ったら再生している、とか、ゲームのように「ゲームオーバ」になってもしばらくしたら「復活」する…という技術も出てくるのではないでしょうか。

おまけ:おとなしい顔をしているけれど…

  • プラナリアは頭に「マンガで出てくるような」目がついているため、非常にかわいらしい顔をしていますが、実は肉食動物なのです。
  • 赤虫(ユスリカの幼虫)やレバーを与えると、匂いを嗅ぎつけてあっという間に群がり体液を吸い尽くしてしまいます。
  • おとなしい顔してやることはえぐい…まるで「魔法少女まどかマギカ」の「キュゥべえ」のようですね。

キュゥべえ

©シャフト

本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。

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