昆布やわかめは植物?
2014.05.26
カテゴリ:理科用語
昆布やわかめは植物?
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。本日は「昆布やわかめは植物なのか」について解説いたします。
- 私の住んでいる富山県では、昆布を「とろろ昆布」という鉋で薄くそいだものをおにぎりやおでん、味噌汁などに入れて食べます。また蒲鉾を昆布で巻いて食べています。
- また、わかめは味噌汁の実や酢の物、わかめごはんとして利用されています。
- よく食卓で見かけるこの2つは植物なのでしょうか?それとも別物なのでしょうか?
この2つはれっきとした植物です
- まず、海中にある昆布とわかめの写真をご覧ください。
- この2つを見て2つとも茶色であることがわかります。しかし、植物は基本的に「緑色」ですよね。緑色であるのは、体内に葉緑素を持っているためです。それによって光合成をすることができます。
- では昆布とわかめは茶色であるから「葉緑素を持っていない=光合成ができない=植物ではない」と考える人が必ず出てきます。実は…昆布やわかめは葉緑素を持っているのです。ゆえに、この2種類は海中に降り注ぐ日光で光合成をして海水に酸素を供給しています。
- 昆布やわかめをゆでると鮮やかな緑色に変わります。これが葉緑素を持っている証拠です。
なぜ茶色に見えるのか?
- 昆布やわかめは葉緑素のほかに褐色(茶色)の色素を持っています。そのため、昆布やわかめが茶色に見えるわけです。
おまけ
- 最初に、昆布巻おにぎりの写真を掲載しましたが、日本で最も昆布が消費されている県はどこかというと…私が住んでいる富山県なのです。2位は岩手県、3位は高知県です。(2010年調べ)
- また、昆布を煮出してだしを取りますが、このように行うとえぐみが出ることがあります。それが嫌な方は水に浸して1日放置すると、非常にまろやかなだしを取ることができます。
- 5月5日はゴールデンウィークで、世間一般では「子供の日」として知られていますが、わかめ生産農家ではわかめの日として知られています。また、Dr.小保方氏で話題になっている理化学研究所(理研)は「ふえるわかめちゃん」を開発しました。
本日はここまでとします。ご清聴ありがとうございました。