セウォル号が転覆・沈没した理由は?

セウォル号が転覆・沈没した理由は?

  • 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回は韓国近海で沈没した旅客船「セウォル号」の沈没した原因について解説したいと思います。
  • その前にこの事故で無くなった方々のご冥福をお祈りいたします。
  • これがセウォル号沈没までの航路です。

セウォル号沈没までの航路

  • 皆さんがこれを見て一番疑問に感じたのが、午前8時43分から航路が急に北に変わった部分だと思います。なぜこのように急激に変化したのかというと…
  • 浮いている船が安定するときというのは、船の重心と浮力中心が同一直線上にあり、重力(船の重さ)と浮力が釣り合っています。出向当時は過積載であるにもかかわらず、船底に燃料が大量にあったためかろうじて釣り合っていたものと考えられます。

安定の状態

  • しかし、一昼夜運行することで燃料が無くなり浮力のほうが大きくなり、さらにニュースから大型トレーラが左側に偏っていたため、浮力中心が左側に移動します。

傾いた状態

  • さらに、韓国の造船所で改造を施し収容人数を100人ほど増加させるため、上に部屋を設けた結果、セウォル号の重心が日本にあったときより高くなりました。その結果、浮揚軸(中央の垂線)と作用軸(浮力中心がずれたときに生じる浮力の方向)が交わった点(メタセンタ)が重心より下に来てしまったため、船を元の位置に戻そうとする復元力が働かなくなりました。

セウォル号の場合

  • 東京海洋大学大学院教授の渡辺豊氏は、大きく傾いた状態でで舵を切っても全く効かないどころか舵を切ったことにより船体横から大きな力を受け左に横転し、その状態のままスクリューが動いていたため、抵抗の大きい水に浸かった左側に急旋回を始めたからあのような航路になったのだ…という仮説を立てました。
  • これを聞いてあのような航路になった理由が腑に落ちました。韓国当局では「原因調査中」といっていますが、これが原因ではないでしょうか。

本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。

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