Dr.小保方氏の一連の騒動について
2014.03.12
カテゴリ:ブログ
Dr.小保方氏の一連の騒動について
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。本日富山県の県立高校の入試が終わりました。受験生の皆様お疲れ様でした。悔いを残さないように全力を出しましたか?
- 閑話休題。今回は例の「STAP(スタップ)細胞」騒動についてお話ししようと思います。2014年1月に理化学研究所の小保方晴子博士が発見した万能細胞です。京都大学の山中伸弥教授が発見したiPS細胞に匹敵する歴史上最大の発見でした。
- 私は素直に小保方博士はすごいと思いました。また同じ論文をネイチャーに投稿したとき「生物学の根底を覆すとんでもないもの」と罵倒されて突き返されたのを聞いて女性蔑視と日本人差別が海外でも行われているのかと思い怒りすら覚えました。
- しかし…しばらくして海外・国内の研究者から「再現できない」という意見を2ちゃんねるでよく見かけるようになりました。また、ネイチャーに掲載された写真がおかしいというものも多く見られるようになりました。
- そこで、興味を持って慶應義塾大学・吉村教授のコメントや海外の研究者のブログなどをいろいろ読んでみると、酸という刺激を与えると大半の細胞は死んでしまうとか万能細胞ならT細胞レセプター(TCR)の再構築があるはずなのにそれがないなど、生物に関してど素人の私ですら疑問を感じるようになりました。
- 3月9日(だったかな?)理化学研究所がSTAP細胞の作り方を書いたプロトコル(手順書)を読んで「STAP細胞は簡単に作ることができない」と書かれた文章を読んでひっくりかえってしまいました。なぜならSTAP細胞最大のウリは「簡単に万能細胞を作ることができる」ということだったからです。そして、理化学研究所が「小保方博士はSTAP細胞の作成に成功した」と発表したあと「STAP細胞を作ることに成功したがTCR再構築は認められなかった」と発表したのを聞いて「これはもうクロかな」と思いました。
- そして昨日山梨大学の若山教授が「STAP細胞に確信を持つことができなくなってしまった」とコメントしたのを聞いて「これはクロだ」と確信しました。
- 世紀の大発見だったものが一転して「無」になってしまったのは非常に残念です。今まで地道に研究してきた内容と研究者としての実績・信用がこの1件ですべてパアになってしまったのですから。小保方博士は研究職でやってゆくことはもう無理でしょうし、ここ最近は彼女の博士論文の膨大なコピペ問題まで出てきたので最悪博士号剥奪もありうるでしょう。