レトルトカレーが暖かくなる理由
2013.11.04
カテゴリ:理科用語
レトルトカレーが暖かくなる理由
- 皆さんこんばんは、オフィス・宮島です。三連休いかがお過ごしでしたか?今回は「レトルトカレーが暖かくなる理由」について解説いたします。
- レトルト食品の代名詞である「ボンカレー」や「ククレカレー」を食べたことはおありでしょうか?
あれを食べるとき、レトルトパックに入ったカレーを沸騰したお湯で満たされた鍋の中に入れてしばらく煮込みます。そうすると、アツアツのカレーになります。
- では、熱湯で煮込んだレトルトパックがアツアツになったのはなぜでしょうか?
熱湯から移動したものは?
- まず、皆さんが思いつくのは「温度」だと思います。なぜなら、熱湯に放り込むと冷たいレトルトパックが入り込むため、一時的に熱湯の温度が下がりますが、しばらくするとレトルトパックの温度が上昇し、100度近くになるからです。
- しかし、実際には温度は移動していません。移動したのは熱、正確にいうならば熱エネルギーが熱湯からレトルトパックに移動したわけです。
- 基本的に物質やエネルギーは「高い」ところから「低い」ところに移動します。熱エネルギーも高い(熱湯)ところから低い(レトルトパック)ところに移動します。そして最終的にはある温度で止まります。これを熱平衡といいます。こうなったらどんなに加熱しても温度は上昇しません。