蒸留とは?
2013.10.31
カテゴリ:理科用語
蒸留とは?
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。本日は「蒸留」について解説いたします。
- 「蒸留」というのは、水とエタノールというように、2つ以上の物質が混ざったもの(混合物)から、物質の沸点の違いを利用して、物質を分離する操作のことです。たとえば、化学実験で使用する「純水」を作るとき、焼酎やジン、ウィスキーといったアルコール度数の高いお酒(蒸留酒)を作るときに使います。
画像引用元 固体・液体・気体の達人
- 工業分野では、石油の精製に使用されます。成分の沸点の違いを利用して、LPガス、ナフサ・ガソリン、灯油・ジェット燃料、軽油、重油を取り出します。(下図参照)
蒸留と分留の違いについて
- 「蒸留」とよく似た言葉で「分留」というものがあります。これはどのような違いがあるのかというと…
蒸留…液体と固体が混じったものから液体を取り出す
分留…2つ以上の液体が混じったものから液体を取り出す
- このような違いがあります。理科の「蒸留実験」は、正しく言うと「分留実験」となります。
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。