江戸・明治の人が予測した100年後の世界
2013.09.16
カテゴリ:理科用語
江戸・明治の人が予測した100年後の世界
- みなさんおはようございます。オフィス・宮島です。本日は理科用語の延長で「江戸・明治の人が予測した100年後の世界」の話をしようとします。
- 昨日、ネットサーフィン(死語?)をしていると、このような記事を見つけました。
- ちょっと興味を持ったので、読んでみると、現時点で達成されているのが結構ありました。実例を挙げると…
- 江戸時代編
- 盛り場へ遊びに行く若者のファッションが前衛的過ぎて訳が分からない
⇒ジーンズなどをルーズに履くようになっているのが流行っているからほぼ的中?
- 新し物好きの人々のため、初ガツオが出回るようになるのが暮れで、値段も現在の金額で数億円程度になる
⇒そんなことにはなっていないが、シラスウナギが獲れなくなったことによるウナギの値段が高騰している。これははずれ。
- 女性が強くなり、男性を金で買うようになる
⇒これは的中している。女性が強くなったため、男性の年収が結婚の基準になっている。
- 超高齢化社会が到来し、遊郭が老人ばかりになる⇒これもほぼ的中。現在の日本は若年世代より老人世代のほうが多く、年金や健康保険の負担が重くのしかかっている。
- 盛り場へ遊びに行く若者のファッションが前衛的過ぎて訳が分からない
4問中3問的中で的中率75%。では、明治の人が予測した100年後の世界の的中率を調べてみましょう。
- 明治時代編
- 無線電話で海外の友人と話ができる
⇒携帯電話から始まり衛星電話、インターネットを使ったSkypeにいたり自分の部屋あるいはスマホを使って外から世界中にアクセスすることがきるようになったので、これは的中。
- いながらにして遠距離のカラー写真が手に入る
⇒インターネットを使って世界中の人たちと画像データのやり取りができる。画像だけでなく映像データや仕事で使うデータもやり取りできる。これも的中。
- 野獣が絶滅する
⇒これは大外れ。しかし、乱開発などによって野生動物や野生植物が減っているのは事実。
- サハラ砂漠が緑化して文明がアジア・アフリカに移る
⇒「サハラ砂漠緑化」計画につながる「乾燥地帯でも植物が作れるプラントの開発」は行われている。アフリカでは紛争が絶えないので、アフリカが中心になるには時間がかかる。
- 7日で世界一周ができるようになる
⇒交通機関が大幅に発達し、航空機の性能も格段に上がってるので1週間もあれば世界の主要な都市を回ることができるから、これも的中。
- 空中軍隊や空中砲台ができる
⇒現在は「空中軍隊」すなわち「空軍」が創設されている。「空中砲台」すなわち「空軍を使って上空から攻撃する戦術が構築される」という意味で解釈すれば、これも的中。
- 蚊やノミが滅亡する
⇒これははずれ。一部の虫の根絶には成功したが、農薬や抗生物質に耐性を持った「新しい昆虫」が出て生きているので、これらを根絶するには相当長い年月がかかるだろう。
- 無線電話で海外の友人と話ができる
7問中5問的中で的中率71%。江戸時代とそれほど変わりません。
なぜ「的中」したと我々は思うのか?
- 彼らは「将来こうなっているといいな」という希望を未来の人に「予想」という形で託し、それを後世の人が地道な努力を積み重ねて「実現した」ということだと思います。だから後世の人間である我々が当時の文献を読んで「的中している」と答えるわけです。
- 「将来こうなるといいな」という希望が未来を動かすということを考えさせてくれる記事でした。
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。