金とは?
2013.08.05
カテゴリ:理科用語
金とは?
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。本日は「金」について解説いたします。
- 皆さんは「金」と聞いてどんなイメージを持っているでしょうか?たぶんこんな感じだと思います。
- 一番の象徴(金・銀・銅の中で金が最も神々しい)
- 長時間放置しても輝きを失わない→永遠の象徴
- 柔らかいため金箔に使用される
- 「縁起物」としてお酒などに散らすもの
- では、実際に金が持つ性質を追求してみましょう。
金の性質について
- 金というのは、次のような性質を持っています。
- 展性・延性は全金属の中で最大
1gの金から3000メートルの金の糸を作ることができる
- 耐食性に優れる
硫酸や塩酸、硝酸といった強酸や水酸化ナトリウムといった強アルカリにも侵されない。しかし、王水※には溶ける
- 酸化しにくい
非常に安定した物質のため、空気中に長時間(数百年~数千年程度)放置しても輝きを失わない。
そのため、露天掘りしてもそのままの状態で取り出せる
※硝酸1に対し塩酸3を加えた酸のこと。金はこれでないと溶かせない。また、これ自体で反応が進むため、常に作り替えなければならない。
- このような性質を持ち、非常に重い金属のため地球上に存在する量が少なく、希少価値が高いです。そのため金貨や小判といった通貨に使用されてきました。
- 酸化されにくい性質を生かして、イヤホンのプラグなど酸化することで電気伝導性が悪くなると困る部分にめっきをして使用します。
- 展性・延性が非常に優れているので、金箔や水引に使用します。なぜ、金がここまで伸びるのかというと、金は「面心立方体(fcc)」構造と呼ばれる結晶構造のため、充填率が高く非常に原子が滑りやすいからです。ちなみに金箔を透かして見ると緑色に見えます。
金の純度・合金について
- 金はいろいろな元素と混じるので、さまざまな合金を作ることができます。その一部を紹介したいと思います。
- 金の純度について
金の純度は24分率で表されます。- 純金(24金)…24K(24分の24)、純度99.99%(通称4ナイン)
- 22金…22K(24分の22)、純度91.6%。ジュエリー用
- 18金…18K(24分の18)、純度75%。ジュエリー用
- 金の合金について
金にほかの金属を添加すると色が変わります。- イエローゴールド
金75%、銀・銅25%を加えると出来上がる。いわゆる「金色」を持つ。
- グリーンゴールド
金75%、銀25%を加えるとできる。黄緑色の金属光沢をもつ。
- レッドゴールド
金75%、銅25%を加えるとできる。淡い銅色の金属光沢をもつ。 - パープルゴールド
金80%、アルミニウム20%を加えるとできる。濃い紫色の金属光沢をもつ。非常にもろい。 - ホワイトゴールド
金にニッケル、亜鉛、銅あるいはパラジウム、銀、銅を加えるとできる。銀より白い輝きを持つ。プラチナとは別物であることに注意すること。
- イエローゴールド
- このほかにもピンクゴールドやブラックゴールド、ベージュゴールドなどが存在します。
非常に長くなったのでここでやめます。ご清聴ありがとうございました。