力の釣合について
2013.06.10
カテゴリ:理科用語
力の釣合について
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回は「力の釣合(つりあい)」について3行以内で解説してゆきたいと思います。
- 子供のころ、こんな実験をしたことがあると思います。
- 上の図のように、同じ極を向けた磁石を重ね合わせると、浮き上がり、その場で止まりますよね。これはなんででしょうか?
- その理由は、磁石の重さと磁石の反発力が等しいすなわちプラスマイナスゼロということです。
- もし、磁石Aの重さが磁石の反発力より大きければ磁石Aは下に落ちて磁石Bとくっついてしまいます。また、磁石の反発力のほうが磁石Aの重さより大きければ、磁石Aは飛び上がってどこかに飛んで行ってしまいます。
これを応用すると…
- この原理を応用したのが、今、中央新幹線として開発が進んでいるリニアモーターカーです。
- この原理は、ズバリ上に書いたことそのものです。
- 磁石の反発力と吸引力を利用して車体を浮かし、ガイドウェイにN極・S極を交互に配した磁石によって、同じ極が近づいたら車体を押し出し、違う極が近づいたら車体を引き寄せる…ということを繰り返して進んでゆきます。
- そのため、車輪を使う必要がなく、強力な磁石を使うことで新幹線以上に高速で車体を動かすことができるのです。車輪を使った新幹線では最高速度330km/hが限界なのに対し、リニアモーターカーでは最高速度500km/hが実現可能になります。
- 子供の遊びを応用すると、最先端技術になるというお話でした。
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。