生体認証(せいたいにんしょう)
生体認証(せいたいにんしょう)
- 人間固有の特徴を持つ指紋や静脈などから識別・照合する技術のこと。バイオメトリクス認証ともいう。
- 本人を使って認証するため、非常に安全性が高くかつ忘れないというメリットを持つが、技術面やコスト面で不安が残るため普及にはもう少し時間がかかる。
- また、病気やけがによる認証エラー、身体的経年変化への対応、登録された生体情報の管理方法といった問題が残っている。
- 実際にどのようなものかというと…
- 指紋認証
生体認証の中で最も普及している。認証に使う装置が小型化され比較的安価であるため、ノート型パソコンや携帯電話の認証にも応用されている。 - 認証方法は次の2つである
- 特徴点抽出方式
手の指にある紋様の特徴点を抽出して照合する。ちなみにこの方法は警察でも行っている。引用元 m.c.t
- パターンマッチング方式
紋様の画像を重ね合わせて照合する。精度が比較的低く、あらかじめパターンを登録しておかなければならない欠点がある。
- 特徴点抽出方式
- 静脈認証
静脈を流れる血液が近赤外線を吸収する特性を利用して、静脈のパターンを照合する方法である。(下図参照)
手全体や指、手のひらの静脈を使って照合する。手のひらの静脈は太くて本数も多いため、高精度で照合できる。
- また、静脈パターンは犯罪捜査のイメージが薄いなどの理由から心理的抵抗感は小さく、銀行のATMなど広い分野で活用されている。
- 非接触型センサも開発されており、衛生面にも配慮されている。
- 装置が大型化するため、高価になるという欠点を持つ。
引用元 nikkeibp
- 顔認証
顔のパーツ(目や鼻など)を特徴点として抽出し、照合する方法。利用者がカメラの前に立って認証するものや通路を歩いている最中に自動的に認証するものがある。
- 主に空港のチェックインや入退室管理、顧客管理といった人の出入りが激しいところで使用される。
- 網膜・虹彩認証
これらは、同一人物であっても左右で違いが生じること、経年による変化がないため、自治体や企業などの機密部門への入退室管理に利用される。- 網膜認証
眼球の奥にある薄い膜の中を走る毛細血管の模様を照合する。(下図参照) - 虹彩認証
瞳孔の周りにあり、瞳孔の拡大・縮小の調整を行う環状の膜で、この模様を認識する。メガネをかけている人は認証できない。また、センサ部が非常に複雑なため非常に高価。引用元 nikkeibp
- 網膜認証
- 指紋認証
参考文献 FOM株式会社,よくわかるマスターITパスポート試験,FOM出版,2012,p361-p363
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