QC(きゅーしー)

QC(きゅーしー)

  • QCとは、Quality Control(品質管理)の頭文字をとったもの。同じ職場内(主にメーカなどの工場)で品質管理活動を「自主的」に小グループ(5~6人程度)で行う啓蒙運動である。
  • ここで得られた問題点をもとに、障害が発生した原因を突き止め解決することで、品質向上を図る。そして次のステップに進み新たな問題点を見つけ、原因を突き止め解決する…ということを延々と繰り返してゆく。
  • 大手企業が主催する「QC大会」なるものが存在し、そこで活動が認められると表彰を受ける。ある人によると「非常に名誉なこと」らしい。

実際のQC活動について

※この記事は、筆者の偏見が相当入っています。注意してください!

  • 筆者もメーカに勤務していたことがあったので、その時行ったQC活動の体験をもとにQC活動の実態を紐解いてゆく。

基本的には「全員"強制"参加」

  • 筆者の場合、筆者が勤めていた会社のある役職の人物に「計量士国家試験のテキスト」を渡したところから始まる。今まで「品質管理の"ひ"の字もなかった」ところに、その人物が「テキスト」を読んでものすごい衝撃を受けたのか突然朝礼で「QCサークルを始めよう」といい始めた。
  • QCサークルは先に述べたように、啓蒙活動であるから、皆が「工業製品の品質向上」に意識しなければならないというわけで5班程度に分かれ、どうやれば製品の品質向上が図れるかを議論し始めた。基本的にQC活動は就業時間終了後に行われる。仕事でフラフラになった状態のため、まず皆が集まった状態でほとんどしゃべらない。座長が質問を振るとようやくしゃべり出す。基本的には当たり障りのない意見が多いが、筆者が経験したときは管理職が座長でなかったため、管理者に対する愚痴や会社に関する問題点がよく出てきた。
  • さらにある程度回数を重ねてゆくと、突然「QC活動はボーナスの査定に影響する」という通達が管理職より出された。このことからもわかるように、自主的な活動をするように「強要」されるのである。

QCサークルそのものが業務の障壁?

  • 大体QCサークルは30分程度で終了するが、そのあとも残業しなければならないケースがほとんどであるため、納期が迫っている仕事があるにもかかわらず「ボーナスの査定に影響する」から参加しなければならない。
  • 結局仕事よりもQCサークルのほうが優先度が高くなるため、夜遅くまで作業しなければならなくなる。その結果、疲労が蓄積して判断力が低下し労災などが発生して生産効率が低下する。さらにQCサークルに参加した分の残業代がつかない※ので、現場の士気も上がらない。こんなことをしているから「ブラック企業」と呼ばれ製造業は若い人に敬遠されるのである。当然である。
  • 筆者は、2回目でこの活動のバカバカしさに気づき、納期が迫っている仕事を片付けるのが重要であると考え、業務に集中するため3回目のQC大会には一切かかわらなかった。その結果、リーダから厭味ったらしくネチネチ言われたことがあった。

※多くの会社では「自主的な活動」であるため、業務でないとみなされる。筆者の場合、1時間以上行わなければ「残業」と見なされることがなかったため、残業として扱われなかった。日本で有名な自動車メーカにて、QCサークルが原因で過労死した社員が出たくらいである。

テーマの選定方法

  • QC活動を行うとき、発表するテーマを選定しなければならない。QC活動のテーマは基本的にこのようなものから選ばれる。

普段の業務を通じて、一番効率の悪いもの
普段の業務を通じて、最も危険なもの
コスト削減が主流なため、最もコストカットできるもの…など

  • …が、実際はこのようなことを本気で吟味すると時間がかかる(面倒くさい)ので、いくつか出たテーマ候補の中からリーダが「ん。コレ」といって決める。そして、それに尤もらしい理由をでっち上げる。
  • ニコニコ大百科にも書いてあるが、次のようなテーマはすべて却下される。

絶対に時間内に終わる見込みが無い案件
どれだけ役に立つ見込みが合っても改善費用が掛かる案件
先輩社員がテーマリーダーだった時の面倒臭い案件
QCサークルを無くすQC

2~3回発表するとネタ切れになる

  • 第1回目はみんな初めてであったため、すべての班で気合が入っており、独自テーマを掲げて改善案を発表していた。しかし、2回目以降はネタ切れなのかすべての班ですべてテーマが同じということになってしまった。
  • その結果、発表した内容にほとんど差がなく全くつまらないものになってしまった。
  • ネタ切れとは関係はないが、パワーポイントのエフェクトばかり凝って肝心な発表にはあまり力が入っていなかったような気がする。あと、原稿を棒読みしているのがほとんどであった。(筆者は学会によく行っていたので、プレゼンは原稿なしで行う)

会社の経営にほとんど貢献していない

  • このように、日常の業務を通じて問題点を探りだし、改善案を提案して改善したが…その効果は非常に微々たるものであった。基本的にQC活動の効果を評価するとき金額に換算するが、測定すると数百円~数千円レベルの効果でしかなかった。塵も積もれば山となるというが、経営状態が厳しい状態でこのような削減を行っても焼け石に水のレベルであった。
  • この会社では「マイナスを減らす」ことは考えるが「プラスを増やす」発想はなかった。

QC大会に行って絶望してください

  • 「QC大会は非常に素晴らしいものだ」と期待して参加すると…

これは筆者の失敗談でもありますが、初めてQC会議に出席した時、

 その余りの内容の稚拙さ
 小学生の学級会以下の話し合い
 まとまらない案件
 話を聞かない先輩社員
 進行しない会議
 新入社員の私でさえ直感で解る対策内容

と言った事に惑わされ、「あぁ、これは時間がある人だけが参加すれば良いんだ。仕事を片付けるのが先決だ。」と判断し、「仕事が溜まっているので欠席して良いですか?」と申請したら滅茶苦茶怒られました。

あの時の衝撃は今でも忘れられません。

QCは結果を出す事に意義があるのではありません。参加し、ノルマをこなし提出する事に意義があるのです。

日本のものづくり精神は死んだ・・・

ニコニコ大百科より抜粋

  • 本当にこのような感想を持ちます。

この動画はQCを盲信する管理職に見てもらいたい

  • 現場からの怒りの声です。

全くその通りだよ!

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