NTFS(えぬてぃーえふえす)

NTFS(えぬてぃーえふえす)

  • NT File Systemの略。Windows NTで使用されるファイルシステム。
  • 今のWindowsのファイルシステムは、すべてNTFSになっている。
  • 次のような特徴を持つ
    • 大容量をサポート
      1ボリューム(使用領域)あたりの最大容量は2TiB(テビバイト)までだがそれ以上も作成可能。
      • 容量1TBのハードディスクにWindows 98をインストールしようとしても大容量サポートに対応していないため、「ハードディスクが認識できません」といったエラーメッセージが表示されインストールできない。

    • 検索の高速化
      大量のファイルがあっても検索やアクセス速度の低下が少ない。

    • POSIXサポート
      POSIX(ほかのOSでも動作するアプリケーションを開発するために作られたインターフェース規格) に対応しファイル名やディレクトリ名の大文字と小文字の区別やアクセス権、ハードリンク、互換性を持つタイムスタンプのサポートされる。

    • 代替データストリーム
      NTFSは1つのデータに対して、そのデータに関するデータ(更新日時やファイル属性など)を複数個持つことができる。
  • 頑健性やセキュリティも向上している。
    • 頑健性の向上
      突然の電力停止といった障害が発生した場合、トランザクションログ(データのやり取りの記録)からロールバック(この場合は、障害がおこる直前までの動作を復元)し、ファイルシステムの整合性を取る。

    • 耐障害性
      ハードディスク内の不良セクタ(ディスクに傷ができたため、データが記録できない場所)を認識する。この部分を発見したら、そこを飛ばして別の場所に書き込む。

    • セキュリティの向上
      フォルダやファイルごとにアクセス権限を変更することができる。

    • ディスククォータ
      Windows2000以降のNTFSは、ユーザにディスク使用量を振り分けることができる。

    • 暗号化
      Windows2000以降のNTFSは、NTFSボリューム上のファイルとフォルダの暗号化をサポートしている。しかし、自分自身の証明書をなくしてしまうと永久にアクセスできなくなってしまう。

    • スナップショット
      Windows XPおよびWindows Server 2003以降では、スナップショット機能(ある瞬間のファイルシステムのイメージを取得したもの)が実装されたため、短時間で正確にバックアップが取れるようになった。

参考文献 Wikipedia、IT用語辞典thinkIT


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