Advanced System Protectorの削除方法
Advanced System Protectorの削除方法
Advanced System Protectorとは?
- Advanced System Protector(アドバンスド・システム・プロテクタ)というのは、下図に示すようなものです。以前紹介した「Regclean Pro(レグクリーンプロ)」と同系列のソフトです。
こちらのソフトのほうが、Regclean Proより数段ややこしくなっております。
- Windows 7以降だと、「以前インストールした設定を残す」機能がついているため、きちんと削除しないと、以前の設定から再侵入してきます。今から紹介する方法できっちり削除しましょう!
削除方法
- Advanced System ProtectorはYontooやRegclean Proと異なり、一筋縄ではいきません。次に示すように3段階に分けて消去いたします。
- Advanced System Protectorの本体を消去する
- インストールされたマルウェア・アドウェアを削除する
- 通知領域のアイコンを初期化する
1. Advanced System Protectorの本体を消去する
- Advanced System Protector(以下「ASP」とする)本体を消去するとき、弊社が作成した「悪質アドウェアの消去方法」や「Regclean Proの削除方法」をご覧になったかたは知っていると思いますが、「IObit Uininstaller」と呼ばれる強制アンインストールができるフリーソフトを導入して消去いたします。初めての方もおりますので、IObit Uininstallerの導入方法から解説いたします。
- ASPを消去するときに必要なフリーソフトである、「IObit Uninstaller」を入手し、導入します。まず、ブラウザを起動してください。ブラウザが起動したら、検索バーに「IObit Uninstaller」と入力します。
- 入力したら、右にある「検索」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 「IObit Uninstaller」に関する検索結果が表示されるので、その中から赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。
- そうすると、IObitのサイトに移動するので「無料版ダウンロード」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- Vectorのページに移動するので、「今すぐダウンロード」ボタン(赤枠部分)にマウスポインタを合わせてクリックします。
- しばらく待つと、ポップアップウィンドウが表示されるので、「ファイルを保存する」にクリックして●をつけてください。
●がついていることを確認してから「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- ダウンロードされたファイルを解凍します。
- 圧縮ファイルが解凍されフォルダの中身が表示されます。表示されたら「iobituninstaller3-0-4.exe」(赤枠部分)にマウスポインタを合わせてダブルクリックします。
- IObit Uninstallerが起動します。(下図は最新バージョン)
- パソコンの中にインストールされているすべてのプログラムが表示されるので、その中から「Advanced System Protector」を探してください。見つけたら、Advanced System Protectorの横にある□にマウスポインタを合わせてクリックしてチェック(レ点)を入れます。
- チェック(レ点)を入れたことを確認したら、「削除」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 「削除」ボタンをクリックすると、左図に示すようなダイアログボックスが表示されます。
- ダイアログボックスが表示されたら、「予期しない…」というメッセージの左にある□にマウスポインタを合わせてクリックしてチェック(レ点)を外します。
チェック(レ点)を外したことを確認したら、「削除」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- クリックすると、左図に示すダイアログボックスが表示されます。
- ダイアログボックスが表示されたら、「いいえ、完全にアンインストールします」というボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- そうすると、ブラウザが起動し「ご利用ありがとうございました」という内容の画面が表示されると同時に、「Advanced System Protectorは…」というメッセージが表示されます。
先にメッセージを消去するので、「Advanced System Protectorは…」の右下にある「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- メッセージが消えたら、「ご利用ありがとうございました」という画面を消去します。ブラウザの中に複数個タブがある場合は赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックして閉じます。
左図に示す画面のみの場合は、右上にある赤い「×」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックしてブラウザを閉じます。
- 次に「パワフルスキャン」を行います。これは強制アンインストールしたときに消しきれなかった残りかすを削除する機能です。これを必ず実行してください。
左図に示すダイアログボックスは削除が終わると自動的に表示されます。
- 左図に示すダイアログボックスが表示されたら、「パワフルスキャン」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- パワフルスキャンが始まります。終わるまでしばらくお待ちください。
- 「不要なファイルは検出されませんでした」というメッセージが表示されたら、「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
2.インストールされたマルウェア・アドウェアを削除する
- Advanced System Protectorは、YontooやRegclean ProのようにIObit Uninstallerを使うだけで完全に消去することができません。次にノートンアンチウィルスやウィルスバスターといった「ウィルス対策ソフト」でも検知できないスパイウェアやマルウェアをフリーのスパイウェア検知ソフト「Spybot(スパイボット)」を使って削除します。
- まず、ブラウザを起動し検索バーに「Spybot」と入力します。入力したら「検索」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- Spybotに関する結果が表示されるので、赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。
- スパイボットの提供サイトに移動しますので、移動したら赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。
- 指定した保存先に「spybotsd162.exe」(赤枠部分)があることを確認してください。
導入方法
- ダウンロードしたら、赤枠部分にマウスポインタを合わせてダブルクリックします。
- 画面が暗くなり、「ユーザアカウント制御」ダイアログボックスが表示されるので「はい」にマウスポインタを合わせてクリックします。
- 使用する言語を選択します。初期状態では下図のようになっているのでそのまま「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 下図に示すようなダイアログボックスが表示されたら、「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 利用規約への同意を求めてきますので、「はい」にマウスポインタを合わせてクリックし、●がついたことを確認してください。確認したら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- Spybotをインストールする場所を指定しますが、初期状態のままで問題ありませんので、そのまま「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- Spybotをインストールする場所を指定したら、インストールする内容を設定します。これも初期状態のままで問題ありませんので、そのまま「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- デスクトップにアイコンを設置する設定を行います。特に設定することはないのでこのまま「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 追加タスクの設定を行います。不要ならば各項目にあるチェックボックス(□)にマウスポインタを合わせてクリックし、チェック(レ点)を外します。設定が終わったら「次へ」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- インストール設定の最終確認を行い、問題がなければ「インストール」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。修正したい場合は「戻る」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- ファイルのダウンロードおよびインストールが始まるので、終了するまでしばらくお待ちください。
- 終了すると、インストール完了した旨を伝えるメッセージが表示されるので、「完了」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- クリックすると「管理権限がないため実行できません」という内容のエラーメッセージが表示されます。エラーが出ても動揺せずに「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 画面が暗くなり、「ユーザアカウント制御」ダイアログボックスが表示されるので「はい」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。クリックしたのち、ユーザ権限変更処理が行われます。終了後、デスクトップのアイコンがこのように変わったことを確認してください。
使用方法
- インストールが完了したら、実際に使用してスパイウェアの有無を確かめます。
- デスクトップにあるスパイボットのアイコンにマウスポインタを合わせてダブルクリックします。
- 画面が暗くなり、「ユーザアカウント制御」ダイアログボックスが表示されるので、「はい」にマウスポインタを合わせてクリックします。
- しばらく待つと、このようなメッセージが表示されるので「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- スキャンする前に、「レジストリ(パソコンの環境設定)のバックアップを取るように」という旨のメッセージが表示されます。表示されたら赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。
- バックアップが終了したら、「⇒」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- スキャンする前に最新データをサーバからダウンロードします。ダウンロードするときは赤枠部分にマウスポインタを合わせてクリックします。
- ダウンロード先のサーバ一覧が表示されますが、気にせず「⇒」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- 画面が下図のように切り替わったらすべての項目にチェック(レ点)をつけます。付けたことを確認して「Download」(赤枠部分)にマウスポインタを合わせてクリックします。
- ダウンロードが始まるので、終了までしばらくお待ちください。
- ダウンロードが完了すると、このようなメッセージが表示されるので「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- スキャンを行います。スキャンを行うときは「スキャンの開始」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- クリックすると、下図に示すような小さなウィンドウが表示されるので、右の「No」についているカウンタがゼロになる前に「OK」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。
- スキャンが終わるまでお待ちください。
(パソコンの性能にもよるが大体30分~1時間程度)
スパイウェアが検出されたら…
- スパイウェアが検出されたら、このように対処してください。
- スパイウェアが検出されたら、「問題個所を修正/削除」ボタンにマウスポインタを合わせてクリックします。クリックすると、「削除を継続しますか」というメッセージが表示されるので「はい」にマウスポインタを合わせてクリックします。
- 上述の処理を行うと「削除しました」というメッセージが表示されます。それを確認したのちもう一度スキャンしてください。スキャンして「スパイボットの使い方⑬」に示す図のようになったら完全にスパイウェアが削除できました。
3.通知領域のアイコンを初期化する
- Windows 7以降、一度インストールしたソフトの再設定の手間を省くため、過去にインストールしたソフトウェアの設定を残すようになっています。しかし、これが思わぬトラブルを引き起こしています。
- たとえば、「ウィルス対策ソフトを装ったウィルス」として悪評高いAdvanced System Protector(アドバンスド・システム・プロテクタ)は強制アンインストールを行っても設定が残ってしまいます。もし、何らかの原因でAdvanced System Protectorが再び入り込んだとき、このシステムを悪用してウィルスやスパイウェアを大量に送り込んでくる恐れがあります。
- これでは、ノートンアンチウィルスやカスペルスキーアンチウィルスといったウィルス対策ソフトを使っても通り抜けてしまいます。ちなみにこういうのを「バックドア」といいます。こういうバックドアを使った侵入を防ぐために怪しいソフトをインストールしたときは、アンインストールした後こういうところもチェックしておきましょう!
- 通知領域のアイコンを初期化する方法についてはこちらをご覧ください。
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